茗彩庵の歴史
お茶に関することば
お茶を濁す
ごまかしてうやむやにすること。もともと「茶」ということばそのものがいい加減なことをいう、からかうという意味がある。「茶かす」というのも同様である。そんな「茶」を濁すのですから、かなりのあいまいさをいう。
茶碗ご飯を食べる碗をなぜか茶碗と呼んでいる。それは、もともと朝食の代わりにおかずを食べていた時代、お茶だけでは物足りないので、お茶を入れる碗にご飯を入れることが始まりだと言われている。
お茶の起こり
お茶の原産地
ハッキリとは分かりません。インド、アッサム地方、中国雲南省等、いわゆるアジア南部の亜熱帯地方がお茶の原産地であることは間違いないと言われています。お茶の名称の発音が中国語に共通性をもっていることからみて、お茶は中国から世界に伝わったものと推測されています。
お茶はわが国にも自然茶として、古来より九州、四国地方に産出されたと言われています。お茶がわが国にはじめて裁植されたのは、延暦24年最澄が中国よりお茶の実を持ち帰り滋賀県の坂本に植えたのが始めと言われています。お茶が広く裁植の基となったのはそれより約380年後の建久2年、僧侶栄西が宋の国よりお茶の種子を持ち帰り九州の背振山に植えその後宇治(京都)、近江(滋賀)駿河(静岡)とお茶が広まり今日に至りました。
-
茶は養生の仙薬なり、延命の妙術なり
お茶の生まれた場所は、おおよそ中国南西部で、数千年前から万病に効く大切なお薬として珍重されてきました。このお茶を日本に伝えたのが最澄や空海たち。特に種を持ち帰って日本に広めた栄西禅師は、日本のお茶の祖と言ってもいいでしょう。 この栄西禅師は、よほどお茶に魅せられていたらしく「喫茶養生期」で上の句のとおり絶賛しています。
他にも戦国時代の信長や秀吉、茶道の基礎を築いた千利休など、お茶の熱狂的なファンには時代を超えてたくさんいるんですね。 お茶は実に多くの人に愛されてきた飲み物です。
昔の人も、お茶に魅せられいたみたい。
おいしい日本茶の選び方。
お茶を選ぶときにチェックしたいのが、葉の形、香り、色です。煎茶なら、茶葉が濃い緑色で光沢があり、かたく引き締まっているものがおすすめです。玉露なら、茶葉が細くよく撚られて先端が剣先のようになった状態のものが質の高いお茶です。茶葉はとてもデリケートなのでなので商品管理がしっかりした店を選びましょう。
当店では、茶葉を茶箱に入れて保管しています。試飲も出来ます。茶葉の形状や風味をお試しいただけます 。
-
日本茶に適しているのは、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが少ない「軟水」と呼ばれる硬度が低い水です。硬度が高い水は、お茶の色がにごって風味が淡白になり、旨みを十分に引き出すことができません。
日本の水道水は軟水なので心配ありませんが、外国産のミネラルウォーターを使うときは表示を確認してくださいね。
味・色・香りがいいお茶は「水」で決まる!
歴史と伝統の本山茶!
茶発祥の地は現在の静岡の足久保が源です。江戸時代、足久保の茶は将軍の御用茶として献上され天下一と賞されました。やがて茶は広く一般に親しまれるようになり、茶葉は本来の山あいから平坦地にまで広がりました。しかし、茶にとって何より欠くことのできない自然の恵みは山あいの地でしか得られません。そこで足久保で摘み取られる茶を「茶本来の」という意味を込め、本山茶と称するようになりました。
茶つぼ
昔は茶つぼに入れて保存、輸送していました。現在、当店では保存状態を良くする為に茶箱に入れて保存しています。
茶箱は、衣類などを入れてもむしがつかないので重宝されています。
参考文献
飲んで効くお茶の魅力ノート静岡茶商工業共同組合制作リーフ